日本のぶどう畑(イメージ)
※イメージ(AIで作成)

「日本ワイン」と「国内製造ワイン」はちがいます

日本で売られているワインの3つの区分
国内製造ワイン日本で造ったワイン全体
日本ワイン日本でとれたぶどうだけを使い、日本で造ったワイン
そのほか海外の濃縮果汁や輸入ワインを原料にしたもの
輸入ワイン海外で造られ、輸入されたワイン

表のラベルに「日本ワイン」と書けるのは、日本ワインだけです。

日本で売られているワインは、3つに分けられます。

区分どんなワインか
日本ワイン日本でとれたぶどうだけを使い、日本で造ったワイン
国内製造ワイン日本で造ったワイン全体。日本ワインのほか、海外の濃縮果汁や輸入ワインを原料にしたものも含む
輸入ワイン海外で造られ、輸入されたワイン

この区分は、国税庁が2015年(平成27年)10月に定めた「果実酒等の製法品質表示基準」によるもので、2018年(平成30年)10月30日以降に出荷されるワインから当てはめられています。

日本ワインのラベルの決まり

  • 表のラベルに「日本ワイン」と書けるのは、日本ワインだけです。
  • 海外の濃縮果汁や輸入ワインを使ったワインは、表のラベルに「濃縮果汁使用」「輸入ワイン使用」などと書かれます。
  • 産地名:同じ産地のぶどうを85%以上使ったときに書けます。その産地で醸造していないときは「○⁠○⁠産ぶどう使用」と書きます。
  • 品種名:その品種を85%以上使ったときに書けます。2品種なら合わせて85%以上で多い順に、3品種以上なら割合も書きます。
  • 収穫年:その年にとれたぶどうを85%以上使ったときに書けます。
  • 日本で造ったワインのうち、産地名・品種名・収穫年を表のラベルに書けるのは、日本ワインだけです(輸入ワインは、この決まりの対象外です)。
日本ワインのラベルに書ける条件
  • 85%以上産地名同じ産地のぶどう
  • 85%以上品種名その品種のぶどう
  • 85%以上収穫年その年にとれたぶどう

その産地で醸造していないときは「○⁠○⁠産ぶどう使用」と書きます。2品種なら合わせて85%以上で多い順に、3品種以上なら割合も書きます。

日本ワインのGI(地理的表示)

名前産地指定
山梨山梨県2013年
北海道北海道2018年
長野長野県2021年
大阪大阪府2021年
山形山形県2021年

GI山梨の場合は、山梨県でとれた決められた品種のぶどうだけを使い、県内で造って瓶に詰めること、甲州の果汁の糖度は14.0%以上であることなどが決められています。

甲州ぶどうの房(イメージ)
※イメージ(AIで作成)

日本を代表するぶどう品種

甲州(白)

日本で古くから育てられてきたぶどうです。奈良時代の718年に行基が伝えたという話と、1186年(文治2年)に勝沼の雨宮勘解由が見つけたという話が伝わっています。ヨーロッパ系のぶどうに、東アジアの野生のぶどうの血がおよそ3割まじっていることが分かり(母方は中国の野生のぶどうの系統とみられます)、シルクロードを通って日本に来たと考えられています。2010年に国際ブドウ・ワイン機構(OIV)の品種リストに載りました。

柑橘類を思わせる香りとおだやかな酸味の、軽やかなワインになります。

マスカット・ベーリーA(赤)

「日本のワイン用ぶどうの父」と呼ばれる川上善兵衛が、ベーリーとマスカット・ハンブルグをかけ合わせて、1927年(昭和2年)に生み出した品種です。2013年にOIVの品種リストに載りました。

チェリーやベリーのような香りと、果実味あふれる味わいです。

メルロー・シャルドネ

ヨーロッパ生まれの代表的な品種で、日本でも多く育てられ、主に長野県と山形県で造られています。日本で造られたメルローやシャルドネは、権威ある国際コンクールで毎年のように賞を受けています。

信州の山とぶどう畑(イメージ)
※イメージ(AIで作成)

信州のワイン

信州ワインバレー構想

長野県は2013年(平成25年)に「信州ワインバレー構想」をまとめ、県内のワイン産地を4つのワインバレーに分けて育ててきました。2023年(令和5年)3月にまとめた「信州ワインバレー構想2.0」で「八ヶ岳西麓ワインバレー」が加わり、今は5つのワインバレーとして進められています。

ワインバレー主な市町村
桔梗ヶ原ワインバレー塩尻市
千曲川ワインバレー東御市・上田市・小諸市・高山村・立科町 など
日本アルプスワインバレー松本市・安曇野市・大町市 など
天竜川ワインバレー飯田市・伊那市・宮田村・松川町・中川村 など
八ヶ岳西麓ワインバレー茅野市・富士見町・原村 など

しお澤のある飯田市も、天竜川ワインバレーに含まれます。

信州の5つのワインバレー信州ワインバレー構想2.0(2023年)
  • 桔梗ヶ原塩尻市
  • 千曲川東御市・上田市・小諸市・高山村・立科町など
  • 日本アルプス松本市・安曇野市・大町市など
  • 天竜川しお澤のある飯田市飯田市・伊那市・宮田村・松川町・中川村など
  • 八ヶ岳西麓茅野市・富士見町・原村など

長野県原産地呼称管理制度からGI長野へ

長野県は2002年度(平成14年度)に「長野県原産地呼称管理制度(NAC)」をつくり、2003年度から、品質を審査したワインと日本酒を認定してきました。2021年度からは、ワインと日本酒は国の地理的表示「GI長野」に移り、審査を受けて合格したワインが「GI長野」を名乗っています。

日本のワインの歴史

  • 1549年、フランシスコ・ザビエルが鹿児島の島津貴久にワインを献上した記録があります。
  • 1697年(元禄10年)に刊行された『本朝食鑑』には、「葡萄酒」の造り方が載っています(ぶどうの果汁をお酒に入れて氷砂糖を加える、薬用のお酒でした)。
  • 産業としてのワイン造りは、明治時代に始まりました。

店の日本ワイン

店では、長野県(特に塩尻市)を中心に、山梨県・山形県などの日本ワインをお取り扱いしています。

このページの出典(参考にした資料 14件)

このページは、国や公的機関、業界団体、造り手、研究機関などの資料で確かめたことをもとに、店の言葉でまとめています。リンク先は2026年10月に確かめたもので、その後に移ったり変わったりしていることがあります。外国語の資料もあります。

  1. 酒類総合研究所「お酒のはなし ワイン2」 nrib.go.jp
  2. 国税庁 告示 nta.go.jp
  3. 国税庁 nta.go.jp
  4. 国税庁 一覧 nta.go.jp
  5. GI山梨 nta.go.jp
  6. 日本ワイナリー協会 winery.or.jp
  7. 長野県 pref.nagano.lg.jp
  8. 構想2.0 pref.nagano.lg.jp
  9. 長野県 pref.nagano.lg.jp
  10. 山梨県「なるほど山梨 ワイン 前編」 pref.yamanashi.jp
  11. doi.org
  12. ideas.repec.org
  13. 信州ワインバレー構想推進協議会・長野県 nagano-wine.jp
  14. 長野県「信州地酒の振興について」 pref.nagano.lg.jp

20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は適量を。