※イメージ(AIで作成)
沖縄で受け継がれてきた蒸留酒
泡盛は、黒こうじ菌で造った米こうじと水だけを原料に、単式蒸留機で蒸留した沖縄のお酒です。日本の蒸留酒の中でいちばん古い歴史を持ち、15世紀には琉球で造られていたと考えられています。蒸留の技術は、シャム(今のタイ)から伝わったという説がよく知られていますが、中国の福建から伝わったという説もあり、はっきりとは分かっていません。
泡盛ならではの造り方
全こうじ仕込み
焼酎は、こうじで一次もろみを造ったあと、芋や麦などの主原料を加えて二次もろみを造ります。泡盛は、原料のお米をすべて米こうじにして、水と酵母を加えて発酵させます。これを「全こうじ仕込み」といい、沖縄で受け継がれてきた琉球独自の伝統の製法です。
焼酎と泡盛の仕込みのちがい- 焼酎二段の仕込みこうじで一次もろみを造る↓芋や麦などの主原料を加えて、二次もろみ↓蒸留
- 泡盛全こうじ仕込み原料のお米をすべて米こうじに(黒こうじ菌)↓水と酵母を加えて発酵↓単式蒸留機で蒸留
黒こうじ菌
泡盛に使えるのは黒こうじ菌だけです。黒こうじ菌はクエン酸を作り、暖かい沖縄でももろみが傷みにくくなります。香りの成分が多く、濃くまろやかな味わいになります。
タイ米
ほとんどの泡盛は、タイ米を使っています。硬くてさらさらしているのでこうじにしやすく、温度の管理がしやすく、アルコールもたくさん取れるためです。大正の終わりに輸入が始まり、昭和の時代に定着しました。
GI「琉球」
「琉球」は、泡盛の地理的表示(GI)です(1995年指定)。黒こうじ菌の米こうじだけを使い、沖縄県で採った水で、県内で発酵・蒸留・貯蔵・瓶詰めまで行ったものが名乗れます。
※イメージ(AIで作成)
古酒(クース)
古酒の決まり
泡盛を3年以上寝かせたものを「古酒(クース)」と呼びます。2015年8月1日からは、中身の全部が3年以上貯蔵した泡盛でなければ「古酒」と表示できなくなりました(それまでは、3年以上のものが半分を超えていれば表示できました)。
- 「○年古酒」と年数を書くときは、中身の全部がその年数以上寝かせたものでなければなりません。
- 年数のちがう古酒を合わせたときは、いちばん若い古酒の年数を書きます。20年古酒に3年古酒が少しでも入れば「3年古酒」です。
- 一般の泡盛に古酒を10%以上合わせたものは、「混和酒」「ブレンド酒」と表示でき、その場合も「古酒○%」と割合を示します。
古酒の年数の書き方2015年8月1日から、中身の全部が3年以上で「古酒」20年古酒+3年古酒少しでも=「3年古酒」
年数のちがう古酒を合わせたときは、いちばん若い古酒の年数を書きます。
一般の泡盛に古酒を10%以上合わせたものは「混和酒」「ブレンド酒」と表示でき、その場合も「古酒○%」と割合を示します。
古酒の味わい
長く寝かせた古酒は、バニラのような甘い香りと、まろやかな味わいになります。ストレートでゆっくり味わうのがおすすめです。
仕次ぎ(しつぎ)
古い古酒を減らさずに育てていく、沖縄の知恵です。古い順に1番、2番、3番……とかめを並べ、いちばん古いかめから汲んで飲んだら、減った分を2番のかめから足し、2番には3番から足す、というように順に注ぎ足していきます。古酒の香りを保ちながら、お酒を傷めずに育てることができます。昔の名家では、5番、6番までかめをそろえたといわれます。
仕次ぎ 古酒を育てる沖縄の知恵3番のかめ→減った分を足す2番のかめ→減った分を足す1番のかめいちばん古い→汲んで飲む
いちばん古いかめから汲んだら、減った分を2番から、2番には3番から、と順に注ぎ足していきます。昔の名家では、5番、6番までかめをそろえたといわれます。
花酒(はなざけ)
店では、与那国島の崎元酒造所の「花酒」もお取り扱いしています。
飲み方
- 一般の泡盛は、水割り・お湯割り・ロックで。
- 古酒は、ストレートやロックで香りをゆっくりと。
このページの出典(参考にした資料 10件)
このページは、国や公的機関、業界団体、造り手、研究機関などの資料で確かめたことをもとに、店の言葉でまとめています。リンク先は2026年10月に確かめたもので、その後に移ったり変わったりしていることがあります。外国語の資料もあります。
- 酒類総合研究所 nrib.go.jp
- 東京国税局 nta.go.jp
- 沖縄国税事務所 nta.go.jp
- 沖縄県酒造組合 okinawa-awamori.or.jp
- okinawa-awamori.or.jp
- 国税庁 nta.go.jp
- 沖縄県酒造組合 okinawa-awamori.or.jp
- 沖縄県酒造組合 okinawa-awamori.or.jp
- 観光庁 多言語解説文データベース「泡盛」 mlit.go.jp
- JETRO jetro.go.jp
20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
飲酒運転は法律で禁止されています。お酒は適量を。