酒のしお澤の塩澤 悠です。
寒くなってくると飲みたくなる、季節のお酒が届きました。佐久市の武重本家酒造さんの「十二六(どぶろく)」です。
十二六は、基本的にご予約で承るお酒ですが、
年末には店頭でお買い求めいただける場合もございます。
届いたばかりの「十二六(どぶろく)」
箱を開けると、白くにごった瓶がずらり。
瓶の上のほうには、お米の粒がふわっと浮かんでいて、
生きているお酒なんだなあと、うれしくなります。
「十二六」と書いて、どぶろく
ラベルの大きな筆文字は「十二六」。
横に小さく「どぶろく」と添えてあります。
「十二六」は、蔵元さんが考えた名前です。
十(と)・二(ふ)・六(ろく)で「とふろく」。
どぶろくの語呂合わせなのだそうです。
ただ、なぜこの3つの数字で「とふろく」になったのかは、
よく分かっていません(笑)
どんなお酒?
十二六は、お米と米こうじだけで造り、こさずに瓶に詰めた「活性濁酒(かっせいだくしゅ)」です。
酵母が生きたまま瓶に入っているので、瓶の中でも発酵がゆっくり続き、
口に含むと、炭酸ガスのプチプチとした泡が心地よく広がります。
蔵元さんが出している数字も、なかなか面白いんです。
- アルコール分:約6%
- 日本酒度:-100前後(マイナスが大きいほど甘い目安です)
- 酸度:3〜5
- 原材料:米・米こうじ(精米歩合70%)
日本酒度が-100前後というのは、とても甘い側の数字です。
そこに酸がしっかりあるので、甘さだけが前に出ず、泡といっしょに軽やかにまとまります。
数字の読み方は、日本酒の種類とラベルの読み方のページでご紹介しています。
なお、この数字は出荷のときの目安で、お酒が変化していくので少しずつ変わっていきます。
法律の上では、日本酒(清酒)ではなく「その他の醸造酒」の仲間です。
日本酒は、もろみを「こす」ことで清酒になります。どぶろくは、そこをこさない。
ここが、いちばん大きな分かれ目です。
どぶろくのしくみは、3Dの図で
「こす」「こさない」で何が変わるのか。
当店のホームページのどぶろくのページでは、
どぶろくができるまでを、スクロールに合わせて動く3Dの図でご覧いただけます。
どぶろく・にごり酒・日本酒(清酒)の3つを切りかえて見くらべられるので、
どこで道が分かれるのか、ひと目で分かります。
お米を蒸して、こうじを造って、もろみを仕込む……という流れは、日本酒と同じです。
日本酒の造りは、日本酒の造り方のページの3Dの図で、
お米を磨くところから瓶詰めまで、ひとつずつ追えます。
もうひとつ、ラベルの横には「こうじの力で米から十分な甘味がでる。それを酵母がアルコールと炭酸ガスに変える」とあります。
こうじがお米を甘くするところまでは、じつは甘酒と同じ。
甘酒のページの3Dの図と見くらべると、
「甘酒」と「どぶろく」の分かれ目は、酵母がはたらくかどうかだということも見えてきます。
造っている蔵元さん
武重本家酒造さんは、佐久市の茂田井(もたい)にある蔵元さんです。
中山道の望月宿と芦田宿のちょうど間にあり、
蔵と住まいの建物30棟が、国の登録有形文化財になっています。
「御園竹(みそのたけ)」や「牧水」の蔵元さんといえば、ピンとくる方も多いかもしれません。
当店のホームページの蔵元のご紹介にも載せています。
ページの検索欄に「武重」と入れると、すぐに見つかります。
十二六は、毎年10月から3月までの半年間だけ、予約で造られて出荷されるお酒です。
今シーズン(2026年秋〜2027年春)で23シーズン目になります。
寒い時期だけの、季節のお楽しみです。
ご予約のしかたと、今シーズンの予定
デリケートなお酒で、造る時期が限られているうえ、賞味期限もあります。
そのため当店では、ご予約での販売をしています。
ヨーグルトや乳酸菌飲料のような、甘ずっぱくてクリーミーな味わい。
お酒が苦手な方にも、デザート感覚で楽しんでいただけるので、
年々ファンが増えている人気のどぶろくです。
販売価格
600ml 1,980円/1本
1,440ml 3,300円/1本
ご予約は、6本単位でお受けしています。
ただし、第6回(12月6日締め切り・12月25日ごろ発売)の分だけは、
600ml・1,440mlとも1本からご予約いただけます。
第6回は毎年ご注文が集中するので、お早めにどうぞ。
| 回 | 予約確約日 | 発売予定日 | 賞味期限 |
|---|
| 第1回 | 09/28(月) | 10/16(金)前後 | 11/02(月)頃 |
| 第2回 | 10/12(月) | 10/30(金)前後 | 11/16(月)頃 |
| 第3回 | 10/26(月) | 11/13(金)前後 | 11/30(月)頃 |
| 第4回 | 11/09(月) | 11/27(金)前後 | 12/14(月)頃 |
| 第5回 | 11/23(月) | 12/11(金)前後 | 12/28(月)頃 |
| 第6回 | 12/07(月) | 12/25(金)前後 | 2027/01/11(月)頃 |
| 第7回 | 12/21(月) | 2027/01/09(土)前後 | 01/26(火)頃 |
| 第8回 | 2027/01/11(月) | 01/29(金)前後 | 02/15(月)頃 |
| 第9回 | 01/25(月) | 02/12(金)前後 | 03/01(月)頃 |
第23シーズン(2026年秋〜2027年春)の予定
日付は蔵元さんの予定で、前後することがあります。第6回の当店のご予約締め切りは12月6日です。ほかの回も、ご注文の前にお電話などでお問い合わせください(TEL 0265-22-0508)。
おいしく飲むための、4つのお約束
生きているお酒なので、扱いにだけ少し気をつけてください。蔵元さんの案内をもとにまとめました。
- 冷蔵庫へ(5℃以下):温度が高いと、味の変化が早く進みます。お持ち帰りのあとは、寄り道せずに冷蔵庫へ。保冷バッグがあると安心です。
- 瓶を横にしない:キャップに小さな穴があいていて、倒すとそこから中身がこぼれます。冷蔵庫の中でも、立てて入れてください。
- 振らない・よく冷やしてから開ける:飲む直前まで冷蔵庫で冷やし、出してすぐに栓を開けます。キャップをひねって「プチ」と音がしたら、いったんすぐ閉める。泡が盛り上がらなければ、そのまま開けて大丈夫です。泡が上がってくるときは、少しゆるめては閉めるを何回かくり返してください。
- 混ぜるときは、さかさまに:上と下で分かれていたら、一度開けて栓を閉め、穴を指でふさいでゆっくりさかさまにし、数秒で戻します。
賞味期限は、製造日から20日です。
日がたつにつれて甘みが減り、すっぱさが前に出てきます。
開けるたびに少しずつ味が変わるのも、生きているお酒ならでは。
とはいえ、まずはお早めにどうぞ。
こんなふうに、楽しんでみてください
- そのまま、よく冷やして。食前に、食事といっしょに、食後にも
- 牛乳で割って、まろやかなカクテル風に
- トマトジュースと合わせて
- 寒天で固めて、デザートに
どれも蔵元さんがすすめている楽しみ方です。
まずは、そのまま冷やして一杯目がおすすめです。泡の感じを、ぜひ最初に味わってみてください。
お店で、お待ちしています
十二六は、基本的にご予約で承るお酒ですが、
年末には店頭でお買い求めいただける場合もございます。
冷蔵で、しかも横にできないお酒なので、ぜひお店で手に取ってみてください。
持ち帰り方や、冷蔵庫での置き方も、その場でお伝えします。
季節のあいだだけのどぶろくです。気になった方は、お早めにどうぞ。
どぶろくのことをもっと知りたくなったら、お酒の知識ライブラリーもあわせてどうぞ。
数字や扱い方は、武重本家酒造の公式サイトの案内(2026年10月時点)によります。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。